ラトマンスキーの新作など3種のプロ
“スターの宝庫”ABTが来日

 2014年アメリカン・バレエ・シアター日本公演

 スターの宝庫アメリカン・バレエ・シアターが3年ぶりにニューヨークから来日。2月20日、ラトマンスキー版『くるみ割り人形』で日本公演の幕を開けました。初日を前に、記者懇談会が行われ、芸術監督のケヴィン・マッケンジーはじめポリーナ・セミオノワ、ロベルト・ボッレ、加治屋百合子、コリー・スターンズ、ジャレッド・マシューズの豪華ソリストたちが出席。和やかな雰囲気の中、今回の公演にかける熱い思いをたっぷり語ってくれました。

 まずマッケンジー監督から「日本には35年前から深い思い出があります。ラトマンスキーの新しい作品を紹介できるのを光栄に思います。『くるみ割り人形』や『マノン』はきっと気に入っていただけることでしょう と挨拶。

ラトマンスキーは、2008年までボリショイ・バレエの芸術監督を務めた後、2009年からABTの常任振付家として活躍中。『くるみ割り人形』は、彼にとって、ABTに振り付けた最初の全幕作品(初演は2010年)。ラトマンスキーを常任に選んだ理由について、マッケンジー監督は、「彼は、21世紀を踏まえて、クラシックの深い知識があるとともに、新しいものを創造する姿勢を兼ね備えたアーティスト。私たちは、カンパニーに刺激を与えてくれる振付家を求めているのです と説明。

nutsnowflakes1(C)Gene Schiavone

 現在ABTには、ソリストの加治屋百合子のほか、昨年入団した小川華歩、相原舞を加えた3人の日本人ダンサーが在籍していて、活躍が注目されます。前回の来日で『ドン・キホーテ』をダニール・シムキンと共演して好評を博した加治屋は、今回『くるみ割り人形』などを踊るに当たって次のように抱負を話しています。

クララは4年前の初演のシリーズで踊った役です。第一段階からラトマンスキーが何をしたかったか覚えているので、こうした特別な作品を踊れるのは楽しみです。ガラで踊る『ジゼル』は2年前デビューしたもの。バレリーナにとって憧れの役なので頑張りたい」

くるみ nutpartgomes2(C)Gene_Schiavone

 以下、スターたちのコメントをご紹介しましょう。

(左からボッレ、加治屋、マッケンジー、セミオノワ、スターンズ、マシューズ)

セミオノワ:「ABTとは初めての来日。新しい水の中で泳いでいるようです。移籍したのは、モスクワ・バレエ学校時代から憧れていたから。すでに世界初演作にもいくつか出演し、新しい挑戦ができて、とてもエキサイティング!」

ボッレ:「僕もABTとは初めて。デ・グリューは、思い入れの強い役で、22歳の時、スカラ座で初めて踊り、ロンドンでは、ダウエルの指導を受け、演技を深めることができた。今回は、ABTの看板スター、ケントとの共演なので、『椿姫』と同様、沸き立つ情熱を込めて踊りたい。」

スターンズ:「今回デビューのデ・グリューは好きな役だが、初めてなのでちょっと緊張。ボッレがロンドンで踊った時、自分は16歳で、ロイヤル・バレエ・スクールで勉強中でした。その他大勢の役で一緒の舞台に立ったことが思い出されます。その素晴らしかったボッレの役を自分が踊ることになろうとは興奮してしまいます

マシューズ:(上手な日本語で挨拶したので、記者席からの質問に答えて)「日本語を勉強しているのは、何度も来日して日本に住みたいと思うほどひかれているから。『くるみ割り人形』は12月に百合子と踊っています。振付は難しいけれど、パートナーとのコミュニケーションが深められるので、エンジョイできる作品です

寒波を忘れるような熱気が溢れる懇談会。本番がますます楽しみになってきました。

●記者懇談会写真:©Hidemi SETO 瀬戸 秀美
●舞台写真: ©Gene Schiavone 

 公演日程は次の通り。 


INFORMATION

●『くるみ割り人形』

関東公演

【日程】2月20日(木)19:00

    21日(金)13:00/19:00

    22日(土)13:00

【会場】Bunkamuraオーチャードホール


関西公演

【日程】3月2日(日)15:00

【会場】兵庫県立芸術文化センター



●<オール・スター・ガラ>

【日程】2月25日(火)18:30

    26日(水)18:30

【会場】Bunkamuraオーチャードホール



●『マノン』

【日程】2月27日(木)18:30

    28日(金)13:00/18:30

    3月1日(土)13:00

【会場】東京文化会館



【お問い合せ】ジャパン・アーツぴあ

03−5744−3040

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