ライブビューイング2 シーズン2013〜2014開幕 バレエ『眠れる森の美女』LA BELLE AU BOIS DORMANT〜4月18日より〜

 大スクリーンで本場のオペラ、バレエを楽しむライブビューイング『パリ・オペラ座へようこそ』が2シーズン目を迎え、3月にオペラ『アイーダ』で開幕しました。4月は第2弾としてバレエ『眠れる森の美女』が登場します。バレエ団は3月に来日したばかりですが、舞台の感動さめやらぬ方にも、残念ながら公演を見逃してしまった方にもお勧めのゴージャスなバレエです。

『眠れる森の美女』より、100年の眠りから覚めたオーロラ姫(ウルド=ブラーム)と王子(エイマン)
©Sébastien Mathé / Opéra nationa de Paris

ファン必見のバレエ3作品

 チャイコフスキー作曲『眠れる森の美女』は、2013〜14年の年末年始にバスティーユ・オペラ座で上演された際に収録された最新の映像(12月16日)です。不世出の天才舞踊手ルドルフ・ヌレエフが、舞踊監督の任期最後の1989年に制作したもので、パリ・オペラ座のバレエ作品の中でも最も絢爛豪華な出し物の一つに数えられています。パリでもめったに上演されない大作で、今回は9年ぶりの上演になりました。97年にリニューアルされたエツィオ・フリジェリオによる美術がきらびやかで、粒揃いの踊り手を集めたオペラ座バレエ団の美しさを一層引き立てています。

「ローズ・アダージオ」よりオーロラ姫(ウルド=ブラーム)と4人の求婚者
©Sébastien Mathé / Opéra nationa de Paris

 主役のオーロラ姫はミリアム・ウルド=ブラーム、王子はマチアス・エイマン。今が旬のエトワール・カップルを筆頭に、パリ・オペラ座の期待の若手がずらりそろった配役は見応え十分です。ウルド=ブラームは、オーロラ姫を踊るために生まれてきたような純粋で可憐なお姫様。ローズ・アダージオで安定したバランスを決めれば、ソロでは優雅なテクニックでうっとりさせるなど、オペラ座のエレガントなスタイルを伝え、見事に大役を果たしています。

 王子のエイマンも、世界で最もテクニック的に高度と言われるヌレエフ版のデジレ王子を、何の苦労も感じさせずに踊りこなしているのはさすが。ルグリやイレールなど往年の名エトワールたちのノーブルのスタイルを忠実に受け継いだ王子の踊りには目が離せません。

青い鳥のアリュとフロリナ王女のコラサント
©Sébastien Mathé / Opéra national de Paris

 準主役級に目を向けると、まず青い鳥のパ・ド・ドゥを踊るヴァランティーヌ・コラサントとフランソワ・アリュ。先の日本公演の『ドン・キホーテ』でも活躍著しかった第一舞踊手同士の新進ペアです。特にアリュは、エトワールの座まで目下最短距離にいると言われる将来有望な若手ホープ。ダイナミックな跳躍技やバットゥリーにご注目下さい。 王子のエイマンも、世界で最もテクニック的に高度と言われるヌレエフ版のデジレ王子を、何の苦労も感じさせずに踊りこなしているのはさすが。ルグリやイレールなど往年の名エトワールたちのノーブルのスタイルを忠実に受け継いだ王子の踊りには目が離せません。

カラボス(ロンベルグ)
©Sébastien Mathé / Opéra nationa de Paris

 ヌレエフ版ならではの貴族的な衣装をまとったリラの精(ブレ)とカラボス(ロンベルグ)の「美女対決」も見ものでしょう。ヌレエフ版には、妖精たちに名前がありませんが、6つのバリエーションには、1.ブルドン、2.ボーラック&フィルベール、3.エケ、4.ジーザンダネ、5.マレム、6.グリンシテインと、明日のスターたちがずらり。

 第3幕の宝石のパ・ド・サンクでは、ベレ、ビトンクール、ブルドン、エケ、マレムと精鋭たちが競演の火花を散らし、猫のカップルは、フィルベールとストークスの息の合ったデュエットがそれぞれ楽しめます。第1幕で登場するオーロラ姫の4人の求婚者に、ベザール、シャイエ、マニュネ、メザンディと長身のノーブルを揃えているのも何ともぜいたく。

 日本にいながらにして、大スクリーンを通してパリ・オペラ座バレエの醍醐味が味わえるこのシリーズ。どうぞお見逃しなく。

【PHOTO:Sébastien Mathé】



 バレエはほかに、ヌレエフ振付『白鳥の湖』と<バランシン/ミルピエ>が予定されています。『白鳥の湖』は、エトワールのアニエス・ルテステュの引退記念として、2005年12月に収録された映像が放映されます。共演はジョゼ・マルティネズ、カール・パケットほか。

 もう一本は、新作で、20世紀バレエの巨匠バランシンの傑作『水晶宮』と次期オペラ座舞踊監督バンジャマン・ミルピエ振付の新作『ダフニスとクロエ』のミックス・プロ(2014年6月3日収録予定)。



オペラは話題の新制作3本を含む全5作品



オペラは、ヴェルディの『アイーダ』と並んで『椿姫』とベッリーニの『清教徒』が新演出。ニコラ・ジョエル監督の最後のシーズンを飾る豪華ラインアップです。  予定されている演目は次の通り。

●ベッリーニ『清教徒』

 指揮:マリオッティ
 演出:ペリ
 出演:マグレスタ、コルチャク、クヴィエチェン、ペルトゥージ、ソアーレほか(現地上演日:2013年12月9日)

●プッチーニ『西部の娘』 

 指揮:リッツィ
 演出:レーンホフ
 出演:ステンメ、ベルティ、スグーラ、サドニック、マストローニほか(現地上演日:2014年2月10日)

●モーツァルト『フィガロの結婚』

 指揮:ジョルダン
 演出:ストレーレル
 出演:ピサローニ、シウリーナ、テジエ、フリットリ、デエ(現地上映日:2014年4月29日、収録日2010年)

●ヴェルディ『椿姫』

 指揮:チャンバ
 演出:ジャコ
 出演:ダムラウ、デムーロ、テジエ、アミエルほか(現地上演日:2014年6月17日)


【今後の上映スケジュール】

 第2作「眠れる森の美女」(バレエ)

  4月18日(金)~24日(木)

 第3作「清教徒」(オペラ)

  5月9日(金)~15日(木)

 第4作「西部の娘」(オペラ)

  6月13日(金)~19日(木)

 第5作「白鳥の湖」(バレエ)

  7月18日(金)~24日(木)

 第6作「フィガロの結婚」(オペラ)

  8月8日(金)~14日(木)

 第7作「バランシン/ミルピエ」(バレエ)

  9月12日(金)~18日(木)

 第8作「椿姫」(オペラ)

  10月10日(金)~16日(木)



TOHOシネマズ日本橋(新館オープン!)、大阪ステーションシネマ、/TOHOシネマズ西宮OSほかにて全国公開。
●料金3,500円(1作品)
●お問い合わせ

www.opera-yokoso.com